皆さんの働いている会社では、仕事の引継ぎってどういう風に行われますでしょうか?
担当してる案件はその案件が終わるまでやり抜き新規の案件を後任に譲る、もしくは案件の途中でも後任に譲る。
これが多いと思います。
ただ引継ぎってなかなかうまくいかないことが多いと思います。
完璧に引き継ぐことってないと思います。
終わったと思った仕事が実は間違えていてやり直しになったというケースもありますし。
これ、つらいですよね。
自分が少しでも携わったことのある案件なら説明できるし頑張れるんですけど、前任が最後までやったと思っていたことは正直調べないと分からないので、なかなか解決しません。
そして自分が全く携わっていないのに、たまたまその時に同様の仕事を担当している人間が責任を負うことになります。
これが「現任主義」です。過去の担当者は一切責任を負いません。
うちの会社ではこの方針が取られています。
なのでひどい担当者だと異動が分かった瞬間に手を抜き、ぐちゃぐちゃにします。
後任はたまったものではありませんね。
実際に起きたケースを2つ紹介します。
ケース① 異動が決まった瞬間サボりだす人間
とある担当者は4月1日付での異動が2月終わりに決まりました。
決まった後、もう異動するしどうでもいいやとなり、取引先様への支払いをサボりました。
結果、年度末の大事な時期に300件以上の支払いをストップさせ、自社のみならず取引先様の業績にも大きな影響を及ぼしかねない大問題になりました。
当然、関係各所の方々は怒りまくりました。
そりゃそうでしょう。
この300件以上の支払いを各取引先様へ謝りながらやり抜いたのが、後任の担当者です。
現任主義なのでその時の担当者がすべての責任を負います。
上司も「現任主義なのでよろしく」という状態です。
そもそも上司が管理していないのも問題ですね。
彼は毎日「なんで自分が。。。」とこぼしながら処理しました。
これは悲劇ですね。
ケース② 長期案件でたまたま担当が変わった際に爆発
これはプロジェクトものに多いのですが、プロジェクトには必ずめっちゃ忙しい時期や問題が起きる時があります。
これは前任が問題を先延ばしにしていた場合が多いです。
2年以上に渡る長期案件では、今すぐ解決しなくてもいいけど将来的には解決しなくてはいけない問題が多々あります。
担当してる時は「いつかやんなきゃなー」と考えているのですが、
異動することが決まると「おっ、俺やんなくていいじゃん!ラッキー!」となります。
そして後任に案件を譲った後、よく調べたら保留にされている問題がたくさんあり、前任はいったい何をしていたんだ!?となります。
自分が引き継いだ時はもう時間もあまり残っていないのにタスクが山積みということもあります。
まさに爆弾ゲームです。自分に回ってきた際に爆発しました。
とはいえ現任主義なので前任は「逃げるが勝ち」です。
これらの問題が人事異動の激しい大企業では起こります。
もしかしたら皆さんも、身に覚えがあるのではないでしょうか?
この記事を書いたのは、たまたま前任の爆弾が僕の手に渡ったところで爆発したからです。
どうしようもない思いをぶつけたく、この記事を書きました。
よく「上司は選べない」と言われ、最近では「上司ガチャ」と言われますが、
前任も選べないという意味では「前任ガチャ」かなと感じました。
懇切丁寧に説明してくれ「立つ鳥跡を濁さず」を実践する前任、
責任感ZEROで炎上させた状態で逃げていく前任、
後者は最悪ですね。
僕もつらい経験をしたので、引き継ぐ際は後任が困らないように最大限気を遣おうと思いました。