去年の終わりあたりから、ニュースで会社に対するエンゲージメント低下が取り上げられていますね。
弊社内でもエンゲージメントに関するアンケートがありました。結果は分からないですが。
ただ個人的に思うのは、コロナ禍の現状ではエンゲージメント低下は当たり前だろう、と思います。
オフィス勤務の事務職、製造・建設などの現場職の双方で考えても、こりゃエンゲージメント下がるよなと感じます。
まず事務職から申し上げます。
テレワークを推進されていますが、こなすタスクは減らない、むしろ増えるという方が多いのではないでしょうか?
まずはテレワークに移行しやすい事務職から急にテレワークを導入したので、恐らく混乱があったと思います。
少なくとも弊社ではありました。
そうすると家で膨大なタスクをこなすことになるのですが、それだけでは当然つまらないですよね。
家に居るのになぜかしんどい、みたいな気分になる時もあるでしょう。
会社で働くと、良くも悪くもたくさんの刺激があります。
プライベートでは行けないような場所、取引先に出張することも社会人の大きなメリットです。
僕の場合、出張で会社のお金を使って国内外色々な場所に行かせてもらったのですが、そこで得た経験や知見は財産であり、良い思い出です。
そういう会社でしかできない経験をさせてもらえる点が、会社へのエンゲージメントにもつながっていたのかなと、個人的には感じています。
出張って準備大変ですけど、それを補うぐらい楽しい面もありますからね。
特にサウジアラビアに出張した時は、観光ビザが無かったのでそれこそ仕事でしか行けない国でした。
テレワークって良い面がたくさんありますが、経験というか思い出が何も残らないのが最大のデメリットだろうと考えます。
たまに、あの時はこういう仕事してたなーと思いを馳せる時があるのですが、ここ1年半はそれが無いなと。
それに拍車をかける形で今は終身雇用崩壊、副業推進の時代が来ています。
そりゃ家でパソコン叩くだけなら、毎月の給料日だけを楽しみに生きることになるでしょう。
であれば、好きなことに打ち込みたいよなーと。
会社そっちのけで副業に打ち込む人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
続いて現場職の立場を考えますと、テレワークしたいのにできないという点が不満を募らせる原因ではないかと感じます。
これだけ「テレワークをお願いします」と上から言われても、それを実行できないことから「どうせ俺たちはテレワークできないよ。何無茶なこと言ってんだよ。」と考えるのは当然です。
まして、テレワークをお願いするのはお偉いさんなので、「そんな言うならお前がやれー」と余計反発するだろうなと。
現場で感染者が出たら現場をストップしなければなりませんし、現場の方はそれで給料もストップされることもあるでしょうから、そしたら一気に生活が不安定になりますし。
現場で働いてくれる方がいるからテレワークをできる人もいるということを常に頭に置いておかないといけないなと感じております。
以上が僕の考えですが、日本はまだしばらくこの状況が続きそうですよね。
ますます社員のエンゲージメントが下がって、会社を辞める人が増えそうな気がします。
ステップアップとして辞めるならいいんですけどね。嫌になったから辞めるというパターンが多いと残念だなと。