最近、日本でもジョブ型雇用が叫ばれてますね。
従来の「会社に入ったら何でもやるという人に仕事を当てるメンバーシップ型」から、「責任範囲を明確にしそれぞれの仕事に専門性を持った人を当てるジョブ型」に移行するという動きは多くの企業で進んでいると思います。
僕が働いている会社でもそうです。
まぁ、終身雇用が崩壊していつまでも雇い続けられないから専門性が無い人はどんどん削られるよってことだと受け止めています。
それはそれで、自然な流れだと思っています。
日本はアメリカを追っていますもんね。
ただ、僕が働いているコテコテの日系企業では、やっぱりジョブ型雇用は無理かもしれません。。。
と言うのも、とある部署で一部のメンバーの長時間残業が問題視されたのですが、それを改善しようとして幹部が打ち出した策が「みんなで助け合う組織を作ろう!」でした。
。。。いやいや、それって今まで通りのめっちゃメンバーシップ型ですやん!
ジョブ型で考えるのであれば、長時間残業している人はそもそも役割分担が上手くいっていないケースが考えられます。
本当は他者が責任を持って進めるべき仕事もありながら、そのメンバーが長時間残業してでも進めてくれるから、それに管理職が甘えているだけでしょう。
それを「みんなで助け合う組織を作ろう!」にしたら、責任範囲が曖昧のなぁなぁなメンバーシップ型が継続されるだけです。
この何とも言えない抽象的な対策がいかにも日本企業らしいなーとしみじみ感じましたね。。。
最近の方針と明らかに矛盾していて、こりゃあかんなと思いました。
さらに何が怖いって、それを全部署に周知徹底したところです。
さすがにうちの部のボスは説明しながら感じ取ったのか「最近ジョブ型の話をしておきながらあれなんだけど。。。」とかなり言いづらそうでした。
結局はメンバーシップ型にたどり着くんだなと思いましたね。。。
まぁ、40年近くメンバーシップ型で働いてきた方々が考えることなので、仕方ないでしょう。
まだコテコテの日本企業ではジョブ型雇用の実践は無理そうです。