本日6月29日、シンガポールでは官民連携でシニア層のデジタルリテラシー向上を目指し、スマホの格安モバイルプランが始まりました。
この戦略に乗った通信会社はSingtel、M1、StarHub、Circles.Life、TPG の5社です。
今年中に10万人のシニア層のデジタルリテラシー向上を目指すそうです。
そしてこのために、1,000人ものデジタルアンバサダーと呼ばれる方々を雇用し、シニア層を丁寧にサポートしていくとのことです。
これはすごいですね。
シンガポールでも高齢化は進んでいますので、シニア層はかなり大きなマーケットです。
もちろん国としてもシニア層がスマホを使って文字通りスマートな日常を送ってくれれば、インターネットを通じた消費や他国に対するアピールにもつながり、良いこと尽くしです。
どうしてこんなことを始めたのかというと、背景にはやはり新型コロナがあります。
シンガポールでもロックダウン同様のCirkit Breakerがありまして、家から出られない日々が続いていました。
そういう時、外に買い物に出られない・家ですることが無いという状態で困るのはやはりシニア層だったのでしょう。
さらにオンライン展開をしていないホーカーセンターや露店は大打撃を受けたこと必至です。
今後も新型コロナの影響は続くことを見越して、失業者の数を減らすべくシンガポールは策を打ってきました。
気になる料金プランですが、月20ドル程度みたいです。
日本円で1,500円程度なので、確かにお手頃ですね。
資格としては60歳以上のシンガポール人とのことです。
スタートアップ講座もあるようです。
まさに国を挙げて困難を乗り越えると同時にデジタル化の推進も図れる素晴らしい政策ですね。
確かに、シンガポールほどの国でもホーカーや露店はまだまだオンライン化が進んでいないお店が多いです。
ホーカーではKopitiamがチャージできて10%オフになる専用カードを展開していますが、ほかのホーカーはまだまだですもんね。
www.raba-life.com
これを機に、ホーカーもかなりデジタルな世界になるかもしれません。
それはそれで寂しい気もしますけどね。。。あのローカル感が好きだったので。暑かったけど。
ただ自粛モードでお客さんが来なくてつぶれちゃったら元も子もないですもんね。
7月からは300人以上の青少年ボランティアがさらに高齢者のデジタル支援に手を差し伸べるようです。
ここまで来るとすごいですね。
数年後、シンガポールは更なる発展を遂げているかもしれません。
国民のほとんどがスマホを使いこなし、オンラインで生活のほとんどを解決することができるスマート国家になっているかもしれません。
これ以上発展してどうするんだ、シンガポールよ。
全く、、、楽しみだぜ!
もう一度住まわせてくれい。
こちらの本はタイトル通り「なぜ、シンガポールがここまで発展することができたのか」を歴史・政策と一緒に勉強できます。
僕はシンガポールに赴任する前に読んでイメージをつかむことができました。
これからシンガポールに行ってみたい方はもちろん、シンガポールに行ったことある方も、新たな発見があると思います。
良かったら読んでみてください。