日本にとって大きなニュースが舞い込みました!
シンガポールのWuthelam Group(ウットラムグループ)が日本の大手塗料メーカーである日本ペイントを約1.2兆円で買収するとのことです!
まじか!
日本ペイントって、たぶん皆さんも一度は聞いたことある名前だと思います。
単体で243人、連結で25,000人を超える日本で業界トップの大企業です。
その日本を代表する日本ペイントの株を、Wuthelam Group が現在の39%から約60%まで追加取得するとのことです。
アジア企業の日本の素材メーカー買収は本件が初めてです。
いよいよ、アジアが日本に追いついて、そして追い越していく段階になってきたのかもしれません。
日本ペイントのWebサイトに今回の買収についての詳細資料が載っていますが、本格的にWuthelamと提携しJV(Joint Venture=合弁会社)を組んだ2014年から現在までで株価は22倍と爆上がりしているんですね。
海外売上高も2014年が約700億円に対し2019年では約5,000億円とこちらも爆上がりです。
https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/document/pdf/materials_20200821_5f3f7a91e7e13.pdf
Wuthelamすごいな。。。
ほんと、海外企業の伸びってすごいです。。。
歴史的には日本ペイントが140年近くでWuthelamが46年なので、100年ぐらい日本ペイントの方が先輩なのですが、もうそんなことは関係ないんですね。
ぐいぐい伸びている企業が技術力のある会社を容赦なく買収していきますね。。。
ただ今回、興味深いのは日本ペイントがWuthelamとアジアで展開している合弁会社、およびインドネシア事業を買収するということです。
お互い買収し合うってどういうこと?と思われるかもしれませんが、資本関係的にはWuthelam→日本ペイント→海外子会社となりますね。
Wuthelamが殿上人で上から経営に関して口出し放題で、それに沿って日本ペイントが事業を頑張るという感じでしょうか。
いずれにせよ、経営方針はWuthelamが握ります。
Wuthelamとしては日本ペイントの技術力が手に入るし、日本ペイントとしてはWuthelamの営業力が手に入るし、相乗効果は確かにあるのでしょう。
ただ、どんなに綺麗な言葉を並べても買収は買収ですけど。。。
日本人としては、複雑です。
自分が働いている会社も、いつかこういうことが起こるのではないかと少し不安になります。
会社ごと買収は無くても、事業譲渡ぐらいは頻繁にありますからね。
まさに、明日は我が身です。
仮にそうなったとして、社内を好き勝手かき回されても困らないように、スキルを身につけられるよう日々の仕事を頑張るしかないですね!